カードローンは借りっぱなしではなく、返済しなくてはいけません。
月々どれくらい返していくのかをしっかりと把握して、返済計画を立てることが大切です。
オリックス銀行のカードローンでは毎月どれくらいの金額を返していけばよいのか、見てみましょう。
残高スライドリボルビング方式
オリックス銀行カードローンは、残高スライドリボルビング方式という方法で返済をしていきます。
残高スライドリボルビング方式とは、カードローンの返済方法として最も一般的です。 現時点でいくら借入が残っているかによって、毎月の返済金額が決まっていきます。
オリックス銀行カードローンは、利用可能枠の範囲内であれば何度も繰り返し借入と返済ができます。 そのため、利用をすればその都度借入残高が変動します。
例えば先月は80万円の借入残高だったのに、月初めに20万円追加で借りれば借入残高は100万円となります。
残高スライドリボルビング方式では返済日の時点の借入残高で、支払わなくてはならない返済額が決定します。
利用残高に合わせて返済金額がスライドするので、このような名前で呼ばれています。
一般的に残高スライドリボルビング方式には、次の3つの種類があります。
- 残高スライド元利定率リボルビング方式
- 残高スライド元利定額リボルビング方式
- 残高スライド元金定額リボルビング方式
「元利」は、月々の返済は算出された返済額を元金と金利の支払いに充てます。
「元金」は、算出された返済額は元金にすべて充てられ、月々の返済は、それに金利(利息分)を加えた額となります。
また、「定率」は一定の割合、「定額」は一定額という意味です。
オリックス銀行カードローンの返済方式は、公式サイトの商品説明書では単に残高スライドリボルビング方式としか記載されていません。
ですが、オリックス銀行カードローンの返済は「元利」方式で、返済額の算出方法は残高によってスライドする「定額」方式を採用しています。
つまり、厳密にいえば、オリックス銀行カードローンでは返済方式は、残高スライド元利定額リボルビング方式です。
借入残高によって、月々の返済額が変わるのですが、借入残高によって月々の返済額を決めるスライドテーブルはオリックス銀行が独自に決めています。
オリックス銀行カードローンは月々7千円から
オリックス銀行カードローンの最低返済額は、月7,000円です。
7,000円の中から利息へ充当し、残った金額が元金へ充当されます。
ですから借入金額によって元金への充当額も変動するので、借金の減りは一定ではありません。
また、借入残高によって最低限必要な返済額が決まります。
30万円以下は月々7,000円ですが、30万円を超えた場合は以下の様になります。
借入残高 | 毎月の最低返済額 |
---|---|
30万円以下 | 7,000円 |
30万超50万円以下 | 10,000円 |
50万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超150万円以下 | 30,000円 |
150万円超200万円以下 | 35,000円 |
200万円超250万円以下 | 40,000円 |
250万円超300万円以下 | 45,000円 |
300万円超350万円以下 | 50,000円 |
400万円以上は100万円借入が増えるごとに月々の返済額が1万円増え、600万円を超えると毎月の返済額は8万円になります。
これは最低基準なので、余裕があればもちろんこれ以上の額を返済しても構いません。 最低返済額以上を月々返済していくのが、返済期間を長引かせないコツです。
オリックス銀行カードローンの約定返済額はいつ決まる?
オリックス銀行は、月々の約定返済を口座引落だけでなく提携ATMや銀行振込でも行うことができます。
提携ATMや銀行振込で約定返済を行うなら、借入残高に応じた最低返済額以上を約定日までに支払えば大丈夫です。
銀行振込の場合は、利用者ごとに用意された返済専用口座へ振り込みます。
では、自分の銀行口座からの自動引落だと、どの時点で金額が決まるのでしょうか。 自動引落は銀行の手続きもあるため、前もって金額が決まっている必要があります。
自動引落の場合、約定返済日の14日前の午前3時の借入残高で返済額が決まります。
15日以前だと50万円だったのに14日前の午前3時で60万円だったとしたら、その次の返済額は20,000円となります。
借入残高のほんの少しの差で自動引落される金額が1万円単位で変動してしまう可能性があります。
そのため、うっかり口座残高の不足で引き落しができなくなることも考えられます。
引落金額が決まれば通知があるので、必ず会員サイトなどで確認をしておきましょう。 引落口座へは、遅くとも前日までに入金をしておくと安心です。
もし残高不足で引き落としができなかったら、返済遅延ということになり、遅延損害金として通常の金利より高い金利が適用される事になるので気をつける必要があります。
月々の返済額が少ないのは有利?
自動引落による約定返済の場合、オリックス銀行側が決めた基準で返済額が決定します。
30万円以下の借入額であれば月々7,000円の返済額なので、毎月の返済はさほど苦にならないと思います。
裏技ですが、さらに少額返済にしたい場合には、提携ATM返済で元本の返済を行わず、金利分の返済を取りあえず行えば、その月は遅滞とならずに約定返済を完了できます。
しかし、月々の返済額が少なくて済むということは、決してよいことばかりではありません。
返済額が少なければそれだけ借金の減りが少なく、完済までの返済期間は伸びてしまいます。
例えば、年利6.0%という低金利で100万円を借りた場合、返済回数はなんと115回にもなります。
返済回数115回は9年以上にもなり、利息はトータルすると30万円以上にもなるのです。
もし返済途中で追加融資を受けてしまったら、さらに返済期間は長引き、支払う利息額も大きくなります。
オリックス銀行カードローンは、約定返済の返済額を増額することができますし、提携ATMで自由に随時、追加の返済もできます。
あまり最低返済額にこだわらず、できるだけ借金返済に集中して月々の返済を多めに行う返済計画を立てるようにしましょう。
口座振替の場合の返済額は変更できる?
口座振替によるオリックス銀行カードローンへの返済額はこちらから指定するのではなく、利用残高に応じて決定するので原則は変更できません。
オリックス銀行カードローンは、毎月、借入金額によって最低限の返済額は設定されているものの、金利分の返済をしても返済遅延とならず、次回の返済期日まで繰り越すことができます。
提携ATM返済または振込返済の場合だとピンチの月には返済額を少なくし、余裕のある月なら多めに返済することも可能です。
ところが口座振替の場合は銀行への手続きもあるため、返済期日の14日前に自動的に返済金額が決まってしまいます。
計画的に返済をするには口座振替がいいのですが、月々の収入に変動がある人だと毎月ほぼ同じ額の返済は不便だと感じるかもしれません。
その場合はオリックス銀行カードローンの返済方法は、口座振替ではなく、提携ATM返済または振込返済にした方が便利です。
ただし、増額して返済する場合に限り、口座振替でも返済金額を変更することができます。
口座振替の増額返済は、会員専用サイトの「メンバーズナビ」にログインして行います。 会員専用サイトにログインしたら、「増額返済申込」を選択します。
それから増額返済したい金額を入力し、引落口座を選択します。 最後に申込ボタンを押せば手続きは完了します。
月々の返済額の目安は?
借金返済で苦しまない為にも、オリックス銀行カードローンの月々の返済額の設定はとても重要です。
日本には貸金業法と言う法律があり、貸金業者が行ってはならないことが決められています。
この貸金業法の中には総量規制という、個人のお客への融資額を制限したルールが設けられています。 その目的は、融資を受けたお客が多重債務とならない様にするためです。
総量規制では、個人の借入者は、全ての貸金業者からの借入総額が年収の1/3を超えてはならないと決められています。
消費者金融やクレジットカードのキャッシングは総量規制の対象となるので、年収の1/3を超えて借入れをすることはできません。
ところがオリックス銀行カードローンを含め、銀行カードローンには特に制約はありません。
そのため、複数の銀行カードローンを利用していると自分の返済能力を超えた借入をしてしまう可能性があります。
オリックス銀行カードローンの審査に通ったから返済能力は十分にあると過信せず、必ず自分で返済計画を立てる必要があります。
まずは月々の収入から必要な生活費を差し引き、残りの自由になる金額を算出しましょう。
残りの金額を全てオリックス銀行カードローンへの借金返済に回すのではなく、急な出費のことを考えて1万円から2万円程度は生活費の予備として置いておいた方がよいです。
- 収入-必要な支出(予備を含む)=オリックス銀行カードローンへの返済額
オリックス銀行カードローンでお金を借りる場合には、上記計算式の返済額内に納めることができるような借入額を心掛ける必要があります。
オリックス銀行カードローン以外からもお金を借りている人は、全ての貸金業者への返済を考慮した返済計画を立てましょう。
もし他の借入が多すぎて返済額が許容範囲を超えてしまうなら、これ以上借金を増やすべきではありません。
生活苦とならないためには、無理のない返済計画を立てることがとても重要です。
【まとめ】
- 支払期限日が設定されている約定返済の返済額は、借入残高によって決定する(残高スライドリボルビング方式)
- オリックス銀行カードローンは、借入残高が30万円以下の場合は、月々の最低返済額は7千円
- 約定返済の返済方法が口座振替の場合は、約定返済日から2週間前の日の借入残高で返済額が決まる
- オリックス銀行カードローンの口座振替での返済額は、減額は出来ないが増額返済は可能
- オリックス銀行カードローンへの返済額は、収入-必要な支出(1~2万円の予備を含む)とするのが良い