ここではキャッシングリボ払いについてご紹介します。
お金を借りた場合、支払方法として一般的なのは、一括・分割・リボ払いの3種類です。
一括と分割はなんとなく意味がわかるけれど、リボ払いってよくわからないなと感じる人もいるかもしれません。 きちんとリボ払いについての知識を深めておきましょう。
リボルビング払いのメリット・デメリット
リボ払いとは、基本的に毎月前もって指定した一定の金額を支払う方法です。
支払回数を固定するのを分割払いといいますが、月々の支払い額を固定するのがリボ払いです。
分割払いの場合は、分割回数が少ないとリボ払いよりも利息総額を抑えて早く完済することができますが、月々の返済額が増えるため返済負担が大きくなります。
リボ払いのメリット
消費者金融や銀行カードローンでお金を借りた場合、分割払いは選択できず、リボ払いになることがほとんどです。
リボ払いは最大融資枠の範囲内で追加融資を繰り返すことができます。
簡単な例を挙げて考えてみましょう。
10万円を借りたとします。 分割払いの場合には、10万円とその利息を何回かに等分して支払います。
例えば、5回に分けて分割支払いをすると、毎月の支払額は2万円+利息ということになります。
一方、リボ払いの場合には支払う金額を、貸金業者が定めた最低返済額以上であれば自由に設定できます。 2万円以上も毎月払うのは大変だから、1万円にしよう…ということが可能です。
すると、毎月1万円を完済まで支払い続ければよいということになります。
ここでさらにお金が必要になり、5万円の追加融資を受けたとしても、支払額は毎月1万円のままです。
追加融資をしたとしても毎月の支払額は変わらないことがリボ払いのメリットだと言えます(但し、定額方式の場合)。
- 月々の返済負担が軽い
- 追加融資を受けて借金総額が増えても返済負担は変わらない(定額方式の場合)
リボ払いのデメリット
リボ払いは、返済期間が分割払いと比べると延びますし、追加融資をした場合はどれだけ債務(借金)が残っているのかも分かりづらくなります。
リボ払いは毎月の返済が一定額となるため、借金をしているという意識が薄れて、次々と借金を繰り返してしまいがちです。
また、毎月しっかりと返済をしているにもかかわらず、借入した元金がいつまでも減らず、毎月利息分のみを支払う形になっている場合も有り得ます。
そのため、リボ払いは、計画的な借入と返済をしないといつまでも完済しないということが起こり得ます。
- 借金が増えても返済額が同じなので、安易にお金を借りてしまい易い(定額方式の場合)
- 月々の返済額が少額だと、借入した元金がほとんど減らず、利息のみの返済となることがある
- 計画的に利用しないと、なかなか完済できない
キャッシング リボ払いの種類
ここではリボ払いの種類について簡単にご紹介しましょう。
キャッシングリボ払いには大きく分けて3種類あります。
その3種類とは、残高スライド方式と定額方式、そして定率方式です(先ほど例として10万円を借りた場合で説明した方法は、定額方式となります)。
消費者金融や銀行カードローンでキャッシングをした場合は、返済方式にはリボ払いの残高スライド方式が採用されていることが多いです。
リボ払いの定額方式は、借入残高が減っていっても月々の支払い額は一定です。
リボ払いの定率方式は、借入残高に一定の割合(定率)を掛けた額が月々の返済額となります。
一方、リボ払いの残高スライド方式には、主に以下の方法があります。
- 借入残高に応じて、返済利率を変化させる方式(残高スライド定率リボルビング払い)
- 借入残高に応じて、予め返済額が決めてある方式(残高スライド定額リボルビング払い)
いずれの残高スライド方式でも、毎月の返済額が借入残高にあわせてスライドし、借入残高が減るにつれ、月々の返済額も減っていきます。
残高スライド方式の返済例借入残高 | 月々の返済額 |
---|---|
30万円 | 1万2千円 |
20万円 | 8千円 |
10万円 | 5千円 |
5万円 | 3千円 |
残高スライド方式は、月々の返済額が減っていくので一見楽に思えます。 ですが、返済期間が延びて完済までの利息総額が増えていることを自覚しなければなりません。
残高スライド方式は毎月無理なく支払える金額を設定することができますが、少しでも早く返済するように心掛けていかなければ、なかなか借入残高は減りません。
貸金業者への返済は、月1回の所定の返済以外に、余裕のあるときに任意で多めに追加返済をすることが可能です。
「なかなか借入残高が減らないなぁ」と感じたら、返済期間を短くできる様に追加返済も加味した返済計画を立てるとよいです。
キャッシングリボ払いは、使い方によっては楽に返済ができる方法の一つです。
ただし、利息が膨れ上がり、いつまで経っても支払いが終わらないという状況に陥りやすいという点も忘れてはいけません。
リボ払いを利用するにしても、または別の方法を選択するにしても、自分の生活スタイルに合った方法で返済することがとても重要になってきます。
【まとめ】
- リボ払いは、大雑把に分類をすると定額方式・定率方式・残高スライド方式がある
- リボ払いの定額方式は、月々固定額を支払う
- リボ払いの定率方式と残高スライド方式は、借入残高の減少と共に月々の返済額も減少する
- 計画的に利用をしないと、リボ払いは完済までの道筋を立てづらい
- 銀行カードローンと消費者金融のキャッシングは、リボ払いの中でも残高スライド方式を採用する場合が多い